インタビューリレー
東京マラソンを通じて生まれたつながりのストーリー
ランニングが育てた夫婦の愛と絆 12年を共に歩んだ妻とのつながりのストーリー

「東京マラソンを通じて生まれた“人と人のつながり”のストーリー」をテーマにお届けするインタビューリレー 2nd RUN。
今回はランニングをきっかけに夫婦の愛と絆が生まれ、現在は二人の「夢」である東京マラソン完走を目指しているRaynismさんの「12年を共に歩んだ妻とのつながりのストーリー」を紹介します。
「一緒に走らない?」同僚女性からの誘いが人生の転換点に
私の「つながり」の物語、それは「愛」の物語です。12年という歳月を共に歩んできた私と妻にとって、ランニングがいかにして最高の絆へと育っていったのかをお話しします。
もともと、私にとって走ることは優先事項ではありませんでした。どちらかといえば内向的な性格で、空いた時間はゲームをしたり、ガンダムのプラモデルを作ったり、映画を観たりして過ごすのが常でした。しかし20代のある時、人生のどん底に突き当たりました。当時の恋人と別れ、仕事のストレスや家庭の問題が重なり、ひどく落ち込んでいたのです。
そんなある日、同僚のパトリシアが「仕事の後に一緒に走らない?」と誘ってくれました。最初はためらいました。走り慣れていないし、仕事の後にわざわざ疲れ果てるようなことはしたくなかったからです。それでも思い切って一晩付き合ってみたところ、それが私の人生の大きな転換点となりました。
自分がランニングを楽しむようになるなんて、誰が想像したでしょう。久しぶりに、深く息を吸い込み、ストレスを吐き出し、穏やかな気持ちを取り戻せた気がしました。暗い箱の中に閉じこもっていた私を外へ連れ出し、新しい人生の景色を見せてくれた同僚の彼女には、本当に感謝しています。
ランニングで生まれた深い結びつきを、一生大切にしたい
それから、仕事が終わるたびに彼女と一緒に走るようになりました。いつも彼女の2歩後ろを走り、その背中を見つめながら、「なんて意志が強く、自分を律することができる女性なんだろう」と感じていました。朝8時から深夜2時まで働いた後でさえ、彼女にとっては走ることが「心安らぐ場所」であり、欠かさず走り続けていたのです。そんな彼女に憧れ、支えたいと思うようになりました。
ランニングを通じて生まれた深い結びつきを、一生大切にしたい。そう確信した私は彼女に想いを伝え、二人でファンランに参加するようになりました。当時は本格的なトレーニングなんてしていませんでしたが、ただ一緒にいられることが嬉しく、共に走る1分1秒が楽しくて仕方がありませんでした。まともな練習もなしに21kmのレースを2回も完走できたのは、ひとえにその時間を心から楽しんでいたからです。
その後、私たちはシドニー大学へ留学し、留学中も現地のレースに参加しました。異なる文化の中で、多くの人々の声援を受けながら走るのは素晴らしい体験でした。その経験が、私たちをさらにランニングの虜にさせたのです。

今では親戚や家族みんなで「つながり」を共有
結婚し、子供が生まれると、時間はすべて家族のために注がれました。けれど昨年、親戚からランニングに誘われたのをきっかけに、私たちは再び走り始めました。最初は半信半疑でしたが、いざ走ってみると、かつての記憶や幸福感が鮮やかによみがえってきたのです。かつての深い「つながり」に、再び火が灯った瞬間でした。
今では、夫婦二人だけでなく、親戚や家族みんなでこの経験を共有できることに、この上ない喜びを感じています。ランニングは妻との絆を深めてくれただけでなく、友人や家族、そして新しく加わったランニングコミュニティとの「つながり」も運んできてくれました。これまでにない最高の気分です。
「夢」の東京マラソン、二人で完走したい
今、私たちはかつてないほど情熱に燃えています。本格的なトレーニングプログラムを組み、初めてのフルマラソン挑戦に向けて準備を進めています。そして、私たちにとっての大きな夢、それが「東京マラソン」です。
私たちは毎年訪れるほど日本が大好きです。私は度々妻を日本へ連れて行き、日本の文化、美味しい食事、アニメ、趣味の世界、テクノロジー、ファッション、そして建築の素晴らしさを教えてきたことで、今では彼女もすっかり日本に魅了されています。
東京マラソンを走ることは、アニメの世界や映像で見ていたあの景色、文化、人々、そして建築物の中へ飛び込むような、まさに「夢」そのものです。東京の街で、大好きな日本の文化を肌で感じ、新しいつながりを作り、人生のあらゆる瞬間を噛みしめたい。これまで、私たちはどんなレースも常に二人で走り、共にゴールしてきました。だからこそ、人生初のフルマラソンも、この大好きな東京の地で、妻と一緒に完走したいと心から願っています。