インタビューリレー
東京マラソンを通じて生まれたつながりのストーリー
「はじめの一歩が、人生を変えた」― 東京マラソンとASICSがつないだ、走るきっかけの物語 ―

「東京マラソンを通じてうまれた“人と人のつながり”のストーリー」をテーマにお届けするインタビューリレー 2nd Run。
今回はASICS(アシックス)と、インフルエンサーとして活躍中のじゅなた(小坂田純奈)さんのつながりのストーリーを紹介します。ASICSのサポートのもと、東京マラソン2025でフルマラソンに初挑戦し、見事に4時間30分29秒で完走したじゅなたさん。その後もランニングや大会参加を楽しみ、マラソンを通じた新たな活躍のチャンスや交流も得るなど人生が大きく動きました。
じゅなたさんとアシックスジャパン株式会社マーケティング統括部の石川優鈴さんに、東京マラソンへと踏み出したはじめの一歩、その後の人生の変化や周囲への影響、そして挑戦する人を支える意義などについて話を伺いました。
若い女性への発信、じゅなたさんはピッタリの人物像

――じゅなたさんが東京マラソン2025で、初めてマラソンに挑戦することになったきっかけを教えてください。
石川 私は2023年からランニングカテゴリーのPRを担当しています。メディアの方々や、じゅなたさんのようなインフルエンサーの皆さんとリレーションを築きながら、ASICSというブランドをより多くの方に知っていただくため、情報発信などを行っています。
弊社ではこれまでも、多くのインフルエンサーとコラボレーションして東京マラソンの魅力を発信してきましたが、その中でも特に、若い女性にもっとマラソンに参加してほしいという思いがありました。
そんな時、お付き合いのあったインフルエンサーの方から「すごくおすすめな人がいる」と、じゅなたさんをご紹介いただいたんです。ご覧のとおり、さわやかな感じの人ですし、とにかく活発そうな印象で。弊社が求めていた人物像にすごく合っているなと思いました(笑)。
じゅなた インフルエンサー仲間から「フルマラソン走ってみない?」と声をかけてもらったのがきっかけです。もともと、いつかフルマラソンの大会に出てみたいという気持ちはずっと持っていたので、「やりたい!」と即答しました。そこから、ASICSさんにつないでいただきました。
私は小学校からずっとバスケットボールをやっていて、練習では長距離もたくさん走ってきましたし、ダイエット目的で毎日10km走っていた時期もあったので、体力には少し自信があったんです。フルマラソンを走ってみたいという気持ちは以前からあり、一番出場したかったのが東京マラソンでした。
――最初はシューズのサイズのサイズも分からないくらいのレベル

石川 初めてお会いしたのは2025年1月でしたよね。その時点では、まだ本格的なランニングはしていないと伺っていたので、まずはシューズ選びから一緒にやりましょう、ということでASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIに来ていただきました。足形を測定して、弊社のランニングコーチからシューズをご提案させていただいたのを覚えています。
じゅなた それまで、ちゃんとしたランニングシューズを持っていなくて、自分のシューズのサイズもよく分かっていないレベルでした。バスケットボールシューズや普通の運動靴で走っていたので、「足が疲れるな」とか、「24cmだと靴ずれするな」と感じていて。靴選びや自分のサイズにあったシューズを着用するってこんなに大切なんだ、と感動しました!
その後もASICSさんやインフルエンサー仲間にアドバイスをもらいながら、無理のないペースで、2〜3日に1回、10km以上走る練習を1月から始めて、本番の東京マラソンを迎えました。
石川 私たちとしては、じゅなたさんが安心してスタートラインに立てることを大切にしていて、シューズのほか、大会当日に着用するウエアについてもやり取りしながらアドバイスをしていました。
ASICSには、女性のために開発した「NAGINO」というアパレルコレクションがあるのですが、その中から、Tシャツやロングタイツ、ショートパンツなど、似合いそうなものをいくつかお送りしました。当日は、じゅなたさんが素敵にコーディネートして、可愛く着こなしてくれました。
じゅなた シューズのクッション性がとても心強く、安心して最後まで走ることができました。また、石川さんに送っていただいたウエアも、どれも本当に可愛くて、機能面でも、走っていて快適さを感じました。
昔の私に負けたくない! マラソンは「自分への挑戦」
――じゅなたさんは、どのような思いで東京マラソンに参加されたのでしょうか。
じゅなた ASICSさんのプロモーションをお手伝いするインフルエンサーとしてということもですが、「自分への挑戦」という気持ちもすごく大きかったです。これまで走ったことがある距離は、長くても15kmくらいで、それも10代の頃が最後でした。それが20代後半になって、しかもフルマラソンに挑戦するなんて、本当にできるのかなと。
でも、昔の自分に負けたくない。そんな気持ちを持ちながら東京マラソンに挑戦しました。もし石川さんから声をかけていただかなかったら、挑戦への一歩を踏み出せなかったかもしれませんし、フルマラソンを走るのもいつになっていたか分からなかったと思います。
――その挑戦の中で、不安はありませんでしたか?
じゅなた 練習では30kmくらい走ろうかなとも思ったのですが、「体を壊してしまうから、長い距離を走りすぎるのは良くない」というアドバイスをもらっていて、MAXでも15kmくらいまでしか走っていなかったんです。なので、体力面の不安はありましたね。
それに、「エネルギー不足になるからジェルを持った方がいい」とよく聞いていたのですが、そもそも「エネルギー不足って何?」「ジェルって何?」という状態で、分からないことだらけ!未知な部分が一番不安でした。
石川 大会当日は、スタート前に弊社が借りているスペースでお会いして「頑張ってください!」と声をかけましたが、アスリートビブスや計測タグの付け方にも戸惑っていましたよね。ただ、その場にはほかにも大会を走るインフルエンサーの方がたくさんいたので、お互いにアドバイスし合っている様子を見て、安心して見守ることができました。
じゅなた もし、まったく分からない状態で一人で参加していたら、かなり不安だったと思います。本当にいろいろな方からアドバイスをいただいて、「頑張ろうね!」と声をかけてもらえたことが、大きな支えになりました。
「私、新宿から浅草まで走ってきたんだ!」

――初めての42.195kmを走っていく中で、何か印象的な出来事などはありましたか?
じゅなた 一番感動したのは、あの東京の広い道路を自分たちランナーだけが走っているんだ!と思えたことです。普段見ている景色の一部になれたような感覚があって、それがたまらなく気持ち良かったですね。
「私、新宿から浅草まで走ってきたんだ!」って(笑)。ずっとアドレナリンが出ている感じでした。走り終わった後も、街を歩きながら「あ、ここ走ったんだよね」って、ちょっと得意げになっていました(笑)。
石川 私はスタート地点の東京都庁前で「いってらっしゃい!」と送り出した後、新宿で応援して、その後はフィニッシュ地点に移動して、最後のストレートに入るコーナー付近で応援していました。
じゅなたさんのことは、ずっとランナーの予測位置情報が見れるアプリの応援nani(中野)で追いかけていたのですが、初マラソンなので6時間切りくらいかなと思っていたら、4時間半くらいのペースで走ってきて、しかも最後はすごく笑顔だったので、初マラソンとは思えない走りで、とても驚きました!!
じゅなた 最初の応援地点では石川さんを見つけられなくて……。ちょっと不安を感じました。
でも、フィニッシュのところでは「そろそろかな?」と思いながら探して、「あ、いた!」って全力で手を振りました。誰かが見守ってくれている、応援してくれているって、こんなにも心強くて安心するんだと、あらためて感じた瞬間でした。
石川 そうなんですよ。すごいカメラ目線でした(笑)。
――フィニッシュした後、まずどんなことを思いましたか?

じゅなた やっぱり達成感ですね。途中までは「4時間を切れそうだな」と思っていたので、それができなかったのは少し悔しかったですが、走り切れたという達成感は本当に大きかったです。それと同時に、めちゃくちゃ足が痛くて……、もう歩けないと思いました。
石川 笑顔でフィニッシュして余裕があるようにも見えたのですが、階段を手すりにつかまりながら、一歩ずつ上っている姿を見て、「本当に全力を出し切ったんだな」と感じました。初マラソンで、ここまで力を使い切れるのは本当にすごいと思います。その後は達成感に包まれながらとても楽しそうにしていましたし、、スタート前の不安そうな様子も見ていたので、「はじめての東京マラソンを楽しんでもらえたんだな」と思えて、すごくうれしかったですね。
じゅなた はい。すごく楽しくて、「またフルマラソンを走りたい」という気持ちが出てきました。東京マラソンの後も、短い距離ですが走り続けていますし、ランニング仲間も増えています。8月には観光大使をつとめさせていただいている、地元の「釧路湿原マラソン」という30kmの大会にゲストランナーとして参加させていただきました。
東京マラソンをきっかけに、マラソン関係の活動もさせていただけるようになり人生が広がりました。
石川 5月に開催した「Tokyo:Speed:Race(トウキョウスピードレース)」にも参加していただきましたよね。東京マラソン直後だったので、あまり走りたくない時期かなと思いつつお声がけしたのですが、「ぜひ出たいです!」と言っていただけて。その大会もすごく楽しんでいただきましたし、釧路湿原マラソンも含めて、東京マラソンをきっかけにランニングを楽しんでもらえているのが伝わってきて、私もうれしくなりました。
次は4時間切り、いつかは100kmマラソンに挑戦!?

――東京マラソンをきっかけに、今後挑戦したいことはありますか?
じゅなた 走ることはこれからも続けていきたいですし、またフルマラソンにも挑戦したいです。それと、いつか100kmマラソンにも挑戦してみたいです!
石川 え、すごい!
ASICSにはアイテムだけでなく、ランニングや大会出場に向けたさまざまな取り組みやサポートも行っています。
東京マラソン2026に向けては、ASICSが展開する「ASICS Running Program Road to 東京マラソン2026」を通じて、マラソンに挑戦するランナーをサポートしています。
本プログラムでは、完走を目指す方から自己記録更新に挑戦したい方まで、それぞれの目標やレベルに応じて選べる複数のコースを用意し、約100日間にわたって、日々のランニングに向き合い続けられるよう、挑戦を後押しする取り組みを行っています。
期間中は、週ごとのバーチャルレースやコーチからのアドバイス配信、動画コンテンツなどを通じて日々のトレーニングをサポートするほか、リアルイベントなど、同じ目標に向かう参加者同士が交流できる機会も設けています。
ASICSは、こうした取り組みを通じて、シューズやウエアだけでなく、人と人とのつながりを感じながら、「走ること」そのものを前向きに続けられるきっかけづくりを行っています。
将来、じゅなたさんが100kmマラソンに挑戦する際もサポートできたらうれしいですね!
――節目の20回目となる東京マラソン2027には、どのような期待を持っていますか?
石川 東京マラソンは、日本人なら誰でも知っている大会になっていますし、海外から東京マラソンを目的に来日する方も増えています。これまで積み重ねてきた中で、東京マラソン独自の文化も生まれていると思いますので、日本と海外のランナーがもっと交流できるような取り組みができたら素敵ですね。私自身も、ASICSの一員として、「つながり」をテーマにした取り組みを形にしていけたらと思っています。
じゅなた 街中に「東京マラソン」「頑張れ!」みたいな文字がカメラを向けたら浮かび上がるような仕掛けがあったら、すごくテンションが上がりそうですよね。その文字と一緒に動画が撮影できて、世界中に東京マラソンを発信できたら楽しそうです。
個人的には、もし20回大会を走れたら、次は4時間切りを目指したいです!
「マラソンに挑戦してみたい人」の背中を少し押す存在に

――ASICSとの出会い、そして東京マラソンをきっかけにランニングを楽しんでいるじゅなたさんの姿を見て、「支援する立場」として思うことはありますか?
石川 じゅなたさんのように、「マラソンに挑戦してみたいけれど、何から始めたらいいか分からない」と思っている方は多いと思います。ASICSとしては、そうした方々の背中を押せる存在でありたいですね。「私にはまだ無理だ」と思っている人でも、じゅなたさんのように東京マラソンを楽しみ、その後も楽しく走り続けている姿を見ると、「マラソンってもっと気軽に考えていいんだ」と感じてもらえると思います。今後も、そうした一歩を踏み出すきっかけづくりに、引き続き関わっていけたらと思っています。
じゅなた 私の周りにも、フルマラソンを走ってみたい人や、ダイエット目的で走りたいと思っている人は結構います。でも、「目的がないから続かない」という人も多くて。
ファンの方や、友人から相談を受けたときには、「最初に大会にエントリーしちゃいな!」と伝えています。大会の予定を先に入れたら、そこが目標になりますし、「大会に出たら世界が変わるよ」ということを多くの方に知ってほしいですね
――ASICSにとって、東京マラソンはどのような存在だと考えていますか?
石川 個人的には、日本国内を代表する大規模な大会である東京マラソンに、ASICSがパートナーとして関われていることを、とても誇りに思っています。東京マラソンという特別な場所の魅力や価値、そしてランニングの楽しさを、メディアやインフルエンサーの皆さんを通して伝えていくことが、私の役割だと思っています。じゅなたさんのような方と一緒に、その価値をこれからも広げていきたいですね。
じゅなた 私自身も、そんな特別な大会に参加できて、しかも完走できたことは本当に大きな誇りです。完走後は、「フルマラソンを走ってみたい」「じゅなたさんを見て勇気が出た」という声をたくさんいただくようになりました。東京マラソンの影響力の大きさを実感していますし、そうした声をもらえることはとてもうれしいです。
――ASICSにとって、東京マラソンはどのような存在だと考えて――最後に、未来のランナーに向けてメッセージをお願いします。いますか?
じゅなた 去年までの私のように、フルマラソンに挑戦したことがない方こそ、ぜひマラソンという目標を作って、日々のランニングを楽しんでほしいなと思います。先に大会の予定を決めるのは、本当におすすめです。ぜひ挑戦してみてください。
石川 マラソンを走ることで、新しい世界や道が見えてくると思います。記録や完走にこだわりすぎなくても、「何か新しいものを見てみたい」という理由で十分です。そしてASICSとしては、シューズやウェアはもちろん、さまざまなレベルに合うラインアップ、主要大会に向けたランニングプログラムも用意しています。そうしたサポートも活用しながら、自分のペースでランニングを楽しんでいただけたら嬉しいです。