インタビューリレー

東京マラソンを通じて生まれたつながりのストーリー

ランニングへの情熱と母としての役割をひとつに結ぶ 家族、子どもたちとのつながりのストーリー

ランニングへの情熱と母としての役割をひとつに結ぶ 家族、子どもたちとのつながりのストーリー

「東京マラソンを通じて生まれた“人と人のつながり”のストーリー」をテーマにお届けするインタビューリレー 2nd Run。

今回は、ランニングを通して得た大切な価値観を子どもたちに伝えてきたCludyさんの「家族、子どもたちとのつながりのストーリー」を紹介します。

ランニングは家族の物語の一部となった

私が走り始めたのは、母になる少し前のことでした。それ以来、ごく自然に私たち家族の物語の一部となっていきました。

現在、長男は16歳、そしてその下の三つ子の子どもたちは14歳です。彼らは、私がトレーニングをし、準備をし、粘り強く続け、長い時間をかけて取り組む姿を見ながら育ってきました。ランニングを通して私が伝えたかったのは、スポーツに限らず人生全般に通じる大切な価値観――規律、継続、レジリエンス(困難から立ち上がる力)、そして努力です。それを言葉ではなく、行動で示してきました。

特に心に残っているマラソンの思い出のいくつかは、アルゼンチンでのゴールシーンです。子どもたちが一緒に、最後の数メートル――時には最後の2kmまで――走ってくれました。私の初マラソンでは、子どもたちがベビーカーに乗ったまま、私と一緒にフィニッシュラインを越えました。最初からずっと、彼らは私の旅の一部だったのです。

近年、私はアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)に挑戦するようになりました。ニューヨークとシカゴでは両親が同行し、沿道から応援する喜びを分かち合ってくれました。ベルリンでは夫がそばにいて、レースを通して支えてくれました。

そして最近、次回のボストンマラソンへの出場資格を得ることができました。これは、長期にわたる努力、規律、そして積み重ねの成果を象徴する、私にとって特別な節目です。子どもたちにとっても、「本当に難しい夢ほど、時間と継続的な努力が必要だけれど、本気で向き合えば実現できる」という、大切な学びとなりました。2026年4月のボストンには、夫も同行してくれる予定です。

東京は子どもたちに伝えたい価値観と強く響き合う

東京マラソンは、私たち家族にとって特別な意味を持っています。子どもたちは以前から、AbbottWMMの大会に一緒に行きたいと願っていましたが、これまでは学校行事の関係で実現できませんでした。東京は、初めて子どもたちの長期休暇中に開催されるメジャー大会であり、家族全員で体験することができる初めての機会なのです。

私たち家族全員が東京という街を心から訪れてみたいと願っています。東京マラソンを走ることは、私のランニングへの情熱と、母としての役割をひとつに結びつける体験になるはずです。レースだけでなく、その旅路や街、そしてそこに込められた意味を、夫や子どもたちと共有したいと思っています。

東京を走ることは、文化や規律、敬意で知られるこの街を、家族と一緒に体験することでもあります。それは、ランニングを通して私が学んできたこと、そして子どもたちに伝えたいと願っている価値観と、強く響き合います。

ランニングが私に気づかせてくれたこと

家族、子どもたちとのつながりは、ランニングを「個人的な目標」から、「責任であり、誇りでもあるもの」へと変えてくれました。

子どもたちは私の走る姿を見て、ランニングにおいてだけでなく、人生そのものにおいて、困難にどう向き合うかをより意識するようになりました。粘り強さは、必ずしも大きな声で示す必要はないのだと学びました。静かに積み重ねていく継続、忍耐、そして努力こそが、時間をかけて深い印象を残すのだと思います。

ランニングは、私に気づかせてくれました。私の最大の成果は、完走したレースの数だけではありません。挑戦し、転び、立ち上がり、そして進み続ける姿を通して、子どもたちが自然と受け取っている価値観こそが、何よりの成果なのだと。ランニングがもたらす最も大きな影響は、レースそのものを超え、行動を通して受け継がれていく価値観の中に宿っているのだと思います。

このストーリーを通して、東京マラソンが単なる42.195kmのレースではなく、世代を越えて「つながり」が生まれ、深まり、分かち合われていく場所であることが伝われば嬉しいです。

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