インタビューリレー
東京マラソンを通じて生まれたつながりのストーリー
偶然の再会、人を結ぶ縁が再び走り出す力をくれた 東京2020大会ボランティアレガシーのつながりのストーリー

「東京マラソンを通じて生まれた“人と人のつながり”のストーリー」をテーマにお届けするインタビューリレー 2nd Run。
今回は、東京2020オリンピック・パラリンピックと東京マラソンが人と人をつなぎ続けていることを強く実感したという、ひろかっちゃんさんの「東京2020大会ボランティアレガシーのつながりのストーリー」を紹介します。
フィニッシュ後にタオルを掛けてくれたのは……

私は2007年の第1回大会からこれまで東京マラソンを6回走っています。その中でも、強く心に刻まれているのが、新型コロナウイルスの影響が残る中で開催された東京マラソン2021(2022年開催)です。
この大会では、東京2020オリンピック・パラリンピックの大会ボランティアとして共に活動した仲間たちと一緒に走りました。先の見えないコロナ禍の中で活動した仲間との絆、そしてオリンピック・パラリンピックを通じて生まれたスポーツボランティアのレガシーを次につなげたい――そんな思いを胸に、当日は東京2020大会ボランティア(フィールドキャスト)の青色のユニフォームを着てスタートラインに立ちました。
コース上では、新型コロナ感染防止のため言葉を出さずとも伝わるエールや、切れ目なく続く応援に何度も背中を押され、力をもらいながら走り続けることができました。体力的には決して楽なマラソンではありませんでしたが、仲間とのつながりに支えられて完走できた瞬間は、言葉にできないほど感慨深い体験でした。
さらに印象的だったのは、フィニッシュ後にタオルを掛けてくれたボランティアが、東京オリンピックで同じボランティアチームとして活動していた仲間だったことです。偶然の再会に、オリンピックと東京マラソンが人と人をつなぎ続けていることを強く実感しました。
東京マラソンは人生を前向きに変える力を持っている

東京オリンピック・パラリンピックで活動した大会ボランティアとの縁を、東京マラソンという“襷”でつなぐことができた経験は、私自身の行動や意識を大きく変えました。このつながりがあったからこそ、東京マラソンをはじめとするスポーツボランティア活動を今も継続し、「大会を支える側」として関わり続けたいという思いが、私の原動力になっています。
また個人的には、2020年2月に事故で左肩を骨折する大けがを負い、約1年に及ぶリハビリ生活を経験しました。そこにコロナ禍が重なり、走ることからも次第に遠ざかっていきました。そんな状況の中で東京マラソンを完走できたことは、「自分はまだ走れる」「もう一度ランナーとして前に進める」という確かな実感を与えてくれました。
人とのつながりが、再び走り出す力をくれた――この経験を通じて、東京マラソンは、人と人を結び、人生を前向きに変える力を持っていることに気づきました。今後も「走ること」、そして「支えること」の両方に感謝の気持ちを込めながら、そこで生まれ、育まれ、再び巡り合うつながりを次の世代へとつないでいきたいと考えています。