インタビューリレー

東京マラソンを通じて生まれたつながりのストーリー

『休養学で導く、ランナーの目標達成メソッド』― ランナーとVENEXが出会って見つけた答え―

『休養学で導く、ランナーの目標達成メソッド』― ランナーとVENEXが出会って見つけた答え―

「東京マラソンを通じてうまれた“人と人のつながり”のストーリー」をテーマにお届けするインタビューリレー 2nd Run

今回は、株式会社ベネクスで営業部部長を務める中村辰則さん、ランニング専門メディアを中心に、市民ランナー目線の記事を多数執筆しているライターの若林有美さんにまつわるつながりのストーリーを紹介します。
東京マラソン2026よりオフィシャルパートナーとして大会を支える株式会社ベネクスは、リカバリーウェアをはじめとするリカバリー商品の開発・製造・販売を通じて「休養」の重要性を広く発信している企業です。
一方の若林さんはランニングの練習に一生懸命になるあまりに疲労困憊となり、休養の大切さを知るようになりました。
休養はなぜ大事なのか、積極的に休むことで変わった心と体のパフォーマンス、ランナーにとって最適な練習と休養のバランスなどについて、中村さん、若林さんに話を伺いました。

ランニングに出会って独立、まさに人生が変わった!

――はじめに自己紹介と、ランニングを始めたきっかけを教えてください。

中村 もともと私は、VENEXの商品を仕入れるバイヤーをしていました。当時は休養に着目した商品がほとんどなく、非常に面白いと感じて興味を持ち、ベネクスに入社しました。今年で8年目になり、現在は営業部の部長として、主に実店舗や卸、ECを統括しています。

ランニングと出会ったきっかけは、米国オレゴン州で開催されている「Hood to Coast」という、山から湖までの約200マイルをリレー形式で走るイベントに参加したことです。スポーツコミュニティでチームを作り、1人3つのセクションを走ります。当時はランニング経験がほとんどなかったので不安もありましたが、実際に走り終えてみると大きな達成感で満たされました。そこから一気にランニングにハマっていきました。

若林 私は2018年からランニングを始めました。当時通っていたジムの女性トレーナーに大会へ誘われたのがきっかけです。それまでランニング経験はまったくありませんでしたが、ジムである程度体を鍛えていましたし、女性限定の10km大会だったので、気軽な気持ちで走り始めました。3月のことでしたね。

その大会スポンサーが開催していた練習会で出会った女性コーチから、「走ることで人生は変わりますよ」と言われた言葉が、今でも心に残っています。本当にその通りで、ランニングによって人生が大きく変わりました。楽しさにどんどんハマっていきましたし、以前はランニングとはまったく関係のない仕事をしていたのですが、走り始めたことをきっかけに「ランニングについて何か書きたい」という思いが強くなり、今は独立してランニング関連のライターとして活動しています。キャリアも、出会う人も、ガラッと変わりましたね。

――東京マラソンについて、どのような印象をお持ちですか?

中村 私は2018年大会にランナーとして参加しました。その時に強く印象に残ったのは、やはり沿道の応援ですね。他の大会とは明らかに熱量が違っていて、驚きました。また、ボランティアの皆さんの温かさにも感動しました。
フルマラソンでは、だいたいどこかの地点で歩いてしまうものなのですが、東京マラソンの場合は沿道の盛り上がりや声援を力に変えることができ、まるで自分がアスリートになったような感じがして(笑)、歩かずに完走して自己ベストも更新できました。今年も走るので、期待も楽しみも大きいです。

若林 私は今年が念願の初出走になります。昨年までは30kmを過ぎた地点で、ランナーの皆さんを応援していました。友だちのランナーに「頑張れ!」と声をかけると、それまでバテていたのに、まるで生き返ったようになるんです。その姿を見ると、その人がどんな思いを胸に走ってきたのか、その背景を知っているだけに、こちらが涙してしまうこともありました。応援しながらでも、ランナーとひとつにつながっている感覚があって、本当に特別な大会だと思います。


かつては月350km走で疲労困憊、リカバリーウェアで疲労や睡眠の質が改善

――若林さんは、どのような経緯でVENEXの商品と出会ったのでしょうか?

若林 以前はトレーニングを最優先にしていて、ケアについてはあまり意識していませんでした。最初は、疲労が溜まる練習の後にVENEXさんのクリームで足のケアをする程度でしたね。
ただ、ある時期、本当に体全体の疲労が抜けず、大きな失敗をしてしまったことがありました。当時は月に350kmほど走り、仕事も非常に忙しい時期でした。でも、それだけ練習したのだから良い記録が出るはずだと思って臨んだ大会で、まさかの自己ワースト記録。本当にショックでしたが、「これは自分のやり方が間違っている。変えなければいけない」と気づき、リカバリーウェアに注目するようになりました。

中村 若林さんは、かなり疲労が溜まっていたんでしょうね。健康には「運動」「栄養」「休養」という3つの要素がありますが、「運動」と「栄養」には学問があり、学ぶ機会も多いので、その重要性は理解されやすい。一方で「休養」は学ぶ機会が少なく、「休養=寝ること」と捉えられがちです。
「フィットネス疲労理論」という考え方があり、「パフォーマンス=体力-疲労」とされています。疲労を溜め続けると、体力があってもパフォーマンスは出ません。若林さんは、まさにその状態だったのだと思います。そこで休養に向き合い、VENEXに注目していただいたのは、とても良い気づきだったと思います。

――実際にリカバリーウェアを着用してから、体の変化はありましたか?

若林 着用し始めてから1年ほどになりますが、まず睡眠の質が明らかに向上しました。以前から「睡眠を改善しなければ」と思い、早めに布団に入るものの、不規則な生活もあってなかなか眠れず、結局スマートフォンを触って夜中の2時頃に寝落ちするという生活が続いていました。でも、リカバリーウェアを着てみると、リラックスできて、本当にストンと眠れるようになったんです。
また、マラソン大会や仕事で他県へ行くことが多いのですが、移動時にVENEXさんのタイツ*を履くと、足が疲れにくく、パフォーマンスが保たれている感覚があります。レース後に疲労を残したまま帰宅することも多いですが、移動時間などの隙間時間に着用すると効率的に体力が充電されていくように感じますね。

*リチャージ+【一般医療機器】ロングタイツ

睡眠だけが休養ではない、自分に合う休み方を知ること

リカバリーウェアを体験するスタッフ

――休養の重要性を実感してから、ランニングへの向き合い方も変わりましたか?

若林 はい、変わりました。以前は毎日走り続けて、怪我をしてドクターストップがかかることも多かったのですが、今は「走ったら休む」という習慣が身につきました。毎日走ることはなくなり、その代わりにヨガや軽めの運動を取り入れ、心身に負担をかけすぎないサイクルを作っています。

中村 疲労感を感じているのに頑張って練習を続けてしまうとパフォーマンスは落ちてしまいがちです。その分、しっかり休むことが大切です。今の時代、意識して自分から取りにいかなければなりません。ただ、VENEXの考えとしては「休養=睡眠だけ」ではないんです。「疲労」の対義語は「活力」であり、この活力を養うことが体の充電につながります。睡眠だけでなく、若林さんが行っているヨガも、立派な休養です。
練習スケジュールを立てるように、休養の時間にも目を向け、バランスよく取り入れていくことで、パフォーマンスは向上し、疲労も蓄積しにくくなると思います。

――疲れたからといって、1日中寝ていることが休養ではないのですね。

中村 睡眠も大切ですが、休養の一つの手段に過ぎません。私たちは休養学をもとに商品を開発していますが、休養学には7つの休養タイプがあります。例えば、旅行やショッピング、模様替えや断捨離など自分を取り巻く環境を変化させる休養、これは「転換型」の休養といいます。
他にも「運動型」や「娯楽型」など7つの休養を生活に取り入れることが重要です。自分に合った休養プログラムを立て、練習メニューと同じように実行してほしいですね。身の回りの掃除をすることがリラックスにつながる人もいます。自分が最も心身を休められる行動を理解し、その時間を意識的に設けることが重要だと思います。

若林 自分に合った休養を取り入れるという考え方は、とてもいいなと思いました。練習メニューがあると、どうしても「こなさなければ」と焦ってしまいますが、それよりも自分の体と対話して、今の自分に合ったものを選んでいくという向き合い方が、練習と休養のバランスを考えた時にすごく大事なんだなと思います。今はしっかり休めているので、体調もいいです。

東京マラソンが休養の大切さを知るきっかけになれば

中村着用:移動時の着用のために開発された『リカバリームーヴ』

――今後、どのような方にVENEXの商品を知っていただきたいですか?

中村 何かに全力で取り組んでいる方にこそ、休養によってパフォーマンスが変わることを実感していただきたいです。最近は休養の重要性に対する理解が少しずつ深まっていて、仕事や運動を一生懸命頑張る大切な方へのプレゼントとして選ばれる機会も増えているので、非常に嬉しく思っています。また、「眠れない」「疲れが取れない」と感じている方にも、リカバリーウェアを着用し、休養を少しでも手軽に取り入れていただければと思います。
例えば、新幹線や飛行機の移動は大きな疲労を伴うことが分かっており、ベネクスには『リカバリームーヴ』という移動時の着用に特化したシリーズもあります。移動時の休養時間をサポートし、最大限パフォーマンスを発揮できる状態をランナーの皆さんに作っていただきたいですね。

若林 スマートウォッチでストレスレベルの通知が来ることがありますが、以前は新幹線に乗るとよくアラートが出ていました。でも、VENEXさんのウェアを着て移動するようになってから、通知が来なくなりました。それはそういう事だったのですね。

――東京マラソンのオフィシャルパートナーとして、ランナーの皆さんにはどのようなことを伝えていきたいでしょうか?

中村 ベネクスには「世界中の人を元気にする」というビジョンがあります。リカバリーウェアはスポーツ分野から広がってきた商品ですので、頑張るランナーの皆さんにこそ知っていただきたいですね。そして、東京マラソンを通じて、休養学に基づいて休養の大切さをお伝えしてきたいです。その上でリカバリーウェアの効果を実感していただき、自分にとって最も活力が高まる方法を知るきっかけになればと思っています。

――一方、念願の初東京マラソンとなる若林さんは2026大会に向けた目標などはありますか?

若林 自己ベストを更新したいと思っていますので、目標タイムはサブ3.5です。でも、今年意識したいなと思っていることは、「挑戦を楽しむ」こと。過去を振り返ると、リラックスして走っていた時の方がパフォーマンスは良かったんです。心と体、練習と休養のバランスが取れている、本当に健康な時に良い結果はついてくるものだと思うので、ただがむしゃらに頑張るのではなく、楽しく笑顔で走りたいと思います。

中村 いいですね。その姿勢なら、きっと自己ベストが出ると思いますよ。

それぞれ違うみんなが「ひとつになる日。」は特別

――東京マラソンは2027年で20回目を迎えます。最後に20回大会への期待を教えてください。

若林 私のランニングの拠点は東京という街ですし、一緒に走る仲間がいることで、経験が豊かになり、人生も変わったなと思っています。そんな東京で開催される大会は、やはり特別です。トップ選手から市民ランナーまでそれぞれ違った楽しみ方があり、応援する人、ボランティアさんも含めて「東京がひとつになる日。」だと思っています。そして、国、人種、ジェンダーなど人それぞれに違いはあるけれど、その違いを自分らしく発揮しながら、その違いをみんなが敬意をもって認め合いながら、楽しく走れる大会になっていけばいいなと思っています。

中村 私たちができることは休養の面においてランナーの皆さんを支えることだと思っています。節目の大会に向けて、より多くの人に休養の大切さを伝えられる機会を増やしていきたいですね。そして、今の若林さんのように笑顔で走るランナーがもっと増えるきっかけになればと嬉しいです。

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